私が1年目の時に実際に行っていた学習と、プリセプターをして感じた学習のコツについてお伝えします。入職してから、どうなふうに勉強すればいいいの?という状況の方も多くいると思うので、ぜひ参考にしてください。
ノートを作成しよう
1年目はノートは2冊作りましょう。業務ノートと学習ノートに分けるのがおすすめです。
業務ノートは、検査出しや処置の方法や準備物品をまとめたり、入退院の対応などをまとめます。日々の勤務でメモをしたものを整理し、自立した際に困らないようにしておくと良いです。勤務中いつでもみることができるようポケットに入るサイズを選びましょう。
学習ノートは疾患や検査、薬などを系統立ててまとめます。先輩看護師や患者から質問された際に答えられるように作成することを意識しましょう。私が実際に行っていたまとめ方を以下で紹介します。
学習ノートの項目
【疾患】解剖生理→症状→所見→治療法→看護
【検査】目的→適応→方法→合併症→検査後のケア・日常生活の注意点
【薬剤】解剖生理+作用・副作用
【検査データ】基準値、高値・低値の原因、症状、治療
項目だけ見てもイメージし辛いと思うので、私が実際に作成したノートを少しだけ紹介します。
ここで、注意して欲しいことが1つあります。それは、「看護のポイント」や「日常生活での注意点」の学習を忘れないことです。プリセプターをしているときに、この2点が抜けている1年生が多くいました。しかし、この2つは患者さんから質問を受けることも多いですし、退院指導をする上でも必須の知識になります。実習記録で言うところの、「EP」に当たる部分ですね。私は、標準的なものをノートにまとめておき、相手の年齢やライフスタイルに応じてカスタムしていました。
解剖生理に重きをおく
解剖生理を重視するメリットは、大きく2つあります。
1つ目は、知識が芋づる式に増える点です。初めの頃は、勉強したことがうまく結びつかないことも多いです。しかし、さまざまな疾患や検査の患者を受け持ったりするうちに、少しずつ点が線になります。この時に解剖生理をしっかりと理解していると知識が急速に増えます。私は、1年目の10月に勉強してきたことが自分の知識として吸収できていることを実感しました。この時期を迎えるとカルテを見て医師の指示を予想できるようになったり、患者指導の厚みが増したり、自己成長を感じて仕事が一段と楽しくなります。
2つ目は、患者・家族に自信を持って話ができるようになります。初めの頃は、わからないことも多いので、「いろいろなことを聞かないで」という気持ちになることも多いと思います。しかし、解剖を理解していると、相手に病状や今後の見通しを噛み砕いて伝えることができます。そして、「伝わってる」という感覚を経験する機会も増え、自分に自信を持つことができます。
自分のペースを大事に!
プリセプターをして思ったのですが、頑張って勉強をしている1年生は遅かれ早かれ必ず急成長の時期を迎えます。次から次へ勉強することや、覚えることが出てきますが、自分のペースを大事にして欲しいです。睡眠時間を削って勉強するというストイックな方もいますが、看護師を続けていく以上、勉強はずっとついてくるものです。そのため、1年生のうちから働きながら無理なく学習を続けられるペースを身につけておいた方が良いです。
私の経験談ですが、1年目に頑張ると2年目以降は信じられないくらい楽になります。オンオフをうまく切り替えて、自分の理想の看護師像に少しずつ近づいてください。