1年目で退職となると、退職までの流れが分からなかったり、転職できるのか心配という方も多いのはないかと思います。私の実体験を踏まえて、「退職交渉」「転職活動」についてお話しします。

退職交渉について

退職交渉を進めていくには、複数の面談は避けられません。私は、退職交渉に1ヶ月半を要しました。面談がどのように進んでいくのか、何を言われるのかということを詳しくお伝えしていきます。

面談の流れ

私が経験した流れは、

①プリセプターへ退職の意思を伝え、そのまま面談

②アソシエイト、プリセプターと面談

③師長面談

④看護部面談

です。合計4回面談を行い、プリセプターとの面談、師長面談は約1時間要し、一番精神力が必要でした。

何を言われるの?

全ての面談で言われたのは、「3年は続けた方がいい」です。これは、看護業界にいる人は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

中途採用の条件に「臨床経験3年以上」が入っている病院が一定数あります。これが「3年」が一つの区切りとされている理由ではないかと思います。

師長面談と看護部面談では、外来やオペ室などへの部署移動も複数パターン提案されました。私は退職理由を「終末期の患者への感情移入で、自分の精神面のコントロールができないので、仕事を続けていくのが辛い」と伝えました。そのため、お見取りの機会が極めて少ない部署への提案でした。

大切なこと

1年目の退職交渉にあたり大切と感じたことは、退職したい理由としっかりと整理しておくことです。例えば、「特定の人との相性が悪く勤務がしんどい」、「体力的に夜勤が辛い」等の理由であれば部署移動で解決できるかもしれません。看護師不足はどの病院も抱えているので、1年目でもさまざまな方法で引き止められます。私もかなり退職交渉に苦労し、4月から働く病院も決まっていましたが、最終的には看護師自体を辞めますと言い、押し切りました。私の同期は休職してそのまま退職するというパターンが一番多かったように思います。

転職活動

転職活動の流れ

転職活動を始めたのが1月下旬でした。一般応募が終了しているこの時期にどのようなスケジュールで転職活動を進めたのかをお伝えします。

1月下旬 転職サイト登録+希望条件に合う病院探し

2月上旬 履歴書作成+入職したい病院選定(第1希望〜第3希望)

2月中旬 病院の採用担当者へ電話をし、面接日程調整

2月下旬 面接

このような流れで転職活動を行いました。第1希望の病院で採用してもらえることになり、約1ヶ月半で転職先が決まりました。

転職サイトのメリット

転職を考えた時に、転職サイトへの登録を検討するという方も多いと思います。転職活動開始当初、私も看護師転職サイトに登録しました。実際に利用してみて、2つ非常に大きなメリットがあると感じたので紹介します。

⒈さまざまな規模の転職先

クリニックや訪問看護、診療所、中核病院などさまざまな規模の転職先を提案してもらえます。自分で調べていても出てこなかったものもたくさんありました。規模感を重要視していない方やこれから決めていきたいという方には、いろいろ見ることができるので、選択の幅が広がると思います。

⒉面接・履歴書対策

転職活動を行ううえで、面接や履歴書は必須です。サイトに登録すると、履歴書チェックをしてもらえたり、面接練習をしてもらえたりするそうです。履歴書作成や面接に不安があるという方には、かなり有難いサービスなのではないでしょうか。私は、あまり入念に準備すると緊張が増すタイプなので、面接のコツだけ教えてもらいました。

転職先が決まる前にサイトを退会

上記で紹介したように、転職サイトにはメリットもたくさんありました。しかし、私は転職先が決まる前に、サイトを退会しました。その理由ですが、私が希望した条件の病院は1年目での転職では難しいと言われてしまったことです。私が、絶対条件にしていたのは「認定看護師・専門看護師がいる」「400床以上」「メジャーな診療科が揃っている」の3つでした。提案してもらった病院の中に、希望条件全てを満たすところがなく、退会を決めました。担当者の方へ退会の旨を伝え、自分で採用担当の方へ電話をし、面接を受けました。

面接で聞かれること

転職面接であっても、新卒の面接と聞かれることは大きく変わらないです。ただ、1年目で退職する理由はかなり深く聞かれました。この質問に関しては多少圧迫面接に近しい雰囲気がありました。しかし、その他は理想の看護師像や希望の診療科とその理由など形式的な質問が多く深く追求されることはなかったです。退職理由はネガティブすぎることはあまり言わない方が良いですが、それ以外は素直に答えることをおすすめします。

大切なこと

私が一番大切にしていたのは、「妥協しない」ということです。条件に「経験3年以上」が入っているなど、応募条件に合わない場合は仕方ないですが、募集が終了しているなどであれば諦めないが良いです。実際、私が転職した病院は募集終了となっていましたが、直接電話してみると、面接を受けることができ、入職できました。

看護師は女性が多い職場のため、ライフイベントにより思わぬタイミングでの退職者や休職者が出やすいです。また、どの病院も看護師不足に悩まされている傾向があるので、意外と入職希望者には寛大であることが多いです。

エイジェントから提案してもらった病院に希望条件に合うところがあれば、そのままエイジェントに協力してもらうと面接日程調整も行ってもらえるので、かなり楽だと思います。

1年目での転職にはさまざまな意見があると思いますが、自分が健康に楽しく勤務できることが1番大切です。私が転職するときもマイナス意見の方が多かったですが、環境を変えて仕事が楽しくなりました。正直、看護師は生涯就職先に困ることはないと思うので、周囲の意見に流されすぎず、自分の意思を尊重してくださいね。

著者

china

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