私は、新卒でがん専門病院へ入職しましたが、職場での人間関係や患者さんのお見取りで精神的に仕事を続けることが辛くなってしまいました。2年目になるタイミングで総合病院へ転職しました。3回に分けて、退職までの経緯や退職交渉、転職後のことについてお話ししてみようと思います。

人間関係の悩み

私が、退職を決意したきっかけの1つが人間関係です。

私が働いていた病院は、1年目にプリセプターとアソシエイトが1人ずつつく形でした。プリセプターやアソシエイトについてくれた先輩は、理不尽な怒り方をする人ではありませんでしたが、厳しい方だったのでなかなか悩みを打ち明けることができませんでした。

また、病棟には1年目と2年目に対する不満や改善点を直接ではなく聞こえるような声の大きさで話したり、人の好き嫌いを態度に出す、いわゆるお局さんもいました。女社会なので、お局さんが存在していない病棟の方が稀なのではないでしょうか?(笑)

病棟の同期はとても仲が良く、注意されたことを共有したり、困ったことを相談し合ったりできる関係でした。しかし、夏頃から徐々に同期が退職し始め、相談相手がいなくなってしまい、落ち込んだ気持ちを浮上させられませんでした。

職場の先輩から厳しい指導が入り、辛いと感じている方に1つ伝えておきたいのは、経験年数を重ねるにつれて、先輩の厳しさに感謝するタイミングが出てくるということです。実際、私も2年目の夏頃に1年目の時のプリセプター、アソシエイトの先輩のありがたさを何度も感じました。自分が先輩の立場になればなるほど、成長のために厳しく指導できる人はすごいなと思います。

過剰な感情移入

秋頃から終末期の患者さんを受け持つことが増えました。私自身家族を癌で亡くしたばかりだったということもあり、患者さんと家族にかなり感情移入をしてしまいました。何かしてあげたいという気持ちが大きくなりすぎて、業務の優先順位がうまくつけられなくなったり、自分の感情の起伏が相手次第になってしまったりということが頻繁に起きてしまいました。そして、精神面が不安定になるにつれて、インシデントの数も増えていくという良くないサイクルに突入してしまいました。自分の状況をプリセプターやアソシエイトの先輩にどのように相談して良いのかわからず、ひたすら1人で悩み、さらに落ち込むという負のループに陥ってしまいました。

まとめ

今、思い返すと「人間関係」「感情移入」ともに1年生が抱えやすい悩みのような気がします。上記の2つの理由で、徐々に仕事に行くのが辛くなってしまい、退職を決意しました。同期の中にも、私と同じように退職した人、休職してから復職した人、ビショ移動をした人、そのままがんばり続けた人など色々な人がいます。どの選択肢も正解だと思いますが、心身の健康を損なわない道を選ぶことを大事にしてほしいです。

著者

china

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