今回は、実際に1年目で転職した感想をお伝えしようと思います。
転職前後の職場の比較
私は、がん専門病院から総合病院へ転職しました。勤務に関わる項目について、それぞれの特徴を比較してみたいと思います。
専門病院 | 総合病院 | |
病床数(院内全体) | 46(700) | 41(400) |
勤務時間(日勤/夜勤) | 日勤 8:15〜17:00 夜勤 16:00〜9:15 | 日勤 8:15〜17:00 夜勤 15:45〜9:00 |
受け持ち患者数(日勤/夜勤) | 日勤 6〜7人 夜勤 11〜13人 | 日勤 5〜8人 夜勤 18〜20人 |
休憩時間(日勤/夜勤) | 日勤 1時間 夜勤 4時間 | 日勤 1時間 夜勤 2時間 |
夜勤回数 | 4〜5回/月 | 6〜8回/月 |
制度 | チームナーシング | チームナーシング |
給与/年収 | 32万/490万(額面) | 35万/490万(額面) |
転職後、病院全体の規模感は小さくなりましたが、勤務体制や勤務時間はあまり変わりませんでした。経験年数が上がるにつれて夜勤回数が増え、それに伴い給与もやや増加しました。
1番大きく変化したのは患者の重症度です。専門病院や大学病院は難しい症例や治験も多数あると思います。しかし、転職先は地域密着型の総合病院のため、難治症例や治験は極めて少数であり、重症度はかなり低くなりました。
1年目で転職した感想
結論から言うと、私は2年目に上がるタイミングで転職しましたが、困ったことは特になかったです。
電子カルテや院内ルール、配属部署特有の疾患など新たに覚えることはたくさんありますが、これは何年目で転職しても同じです。
もちろん「1年で退職してきた子」という目で初めは見られます。しかし、私の体感ではそれも最初の1ヶ月だけでした。院内ルールは変わるものの看護技術は変わらないですし、記録の書き方も大きくは変化しないので、環境に慣れればどうにかなります(笑)とにかく報連相を大切にし、できないことははっきりと言えば、自然と馴染むことができました。
なぜ「とりあえず3年」なのか
よく「とりあえず3年は働かないと」という言葉を聞くと思います。
なぜ3年なのか、転職をして感じた理由を2つ挙げてみます。
⑴募集条件
既卒の場合、「病棟経験3年」が条件に入っている病院が一定数あります。特に、専門病院や大学病院に多いです。
⑵一人前とみなされる
知識や看護技術が一通り身に付く期間と考えられています。また、リーダーやプリセプターも務めるようになるので、経験値がアップします。
「⑴募集条件」に関しては、物理的な数字なのでどうにもすることができません。転職したい病院に「3年以上」が条件に入っている場合は部署異動などを検討し不足年数を埋める方法を考えましょう。
一方、技術や知識は同じ期間働いていても、吸収率や成長率は人それぞれです。4、5年目でもプリセプターやリーダーをしていない人もいるので、あまり気にしなくて良いです。私は、新しい病院へ転職して、上司・同僚含めかなり人間関係に恵まれました。仕事を楽しいと感じることができると、成長率は大幅にアップします。
結局、自分次第!
1年目での退職を検討している方は、不安も大きいと思います。看護師は就職難とは無縁な業界のため、転職するもしないも自分次第です。環境が変われば、同じ看護師でも大きく景色が変わることもあります。正直、知り合いがいない病院へ転職となると、人間関係や多忙さは入職するまでわからないです。しかし、精神的・身体的に辛い思いを我慢して働くなら、思い切って環境を変えてみても良いと思います。