私は、転職の際に初めてひとつの企業の面接を複数回受けました。一次・二次面接と最終面接それぞれで質問されたことと回答のポイントについてお話しします。
一次・二次面接
一次・二次面接は採用担当の方と1対1でリモート面接でした。面接の雰囲気は柔らかく、お互いにざっくばらんに話しましょうというスタンスでした。
質問内容と回答のポイント
Q.なぜ看護師を退職した?
A.転職の面接となると前職の退職理由は必ず聞かれます。あまりにもネガティブなことはあえて言わなくて良いと思いますが、基本的には素直に退職理由は伝えて大丈夫です。私は、看護職をしている中でIT業界に興味を持ったという経緯があったため、そのまま伝えましたが答えに困るような深掘りはされなかったです。
Q.今までで一番大変だったことは?
A.これは新卒の採用面接でも聞かれることが多いのではないでしょうか?学生時代は、アルバイトやサークル活動などの経験に基づいて回答することが多いです。転職となると、その経験を前職でのエピソードから答えれば良いです。ちなみに私は、学生時代のことも聞かれましたので、予備として学生時代の話も準備しておくと安心ですね。
Q.前職(看護師)をしているときに大切にしていたことは?
A.転職希望の業界でも役立ちそうなスキルがあればそれを答えるのが一般的だと思います。私は、人と関わるのが好きなのでコミュニケーションと答えました。コミュニケーションに関しては、「どのような工夫をしていたのか」「クレームを受けることもあるが、打ちのめされることはなさそうか」など複数質問されました。
Q.どのような基準で入社先を決めるのか?
A.入社先の選定基準もよく聞かれる項目だと思います。私は「やりたいことができるか」と「職場の雰囲気」の2つを重視していると答えました。リモート面接が主であるため、会社の雰囲気を直接見ることができないので、雰囲気は気になると正直に話しました。そこで、どのような形態で仕事に取り組んでいるのかを教えてもらったり、気になることはどんんどん室者しました。
Q.どのような時に落ち込むか?また、その時の対処法は?
A.私は自分の行動や言動に落ち込むことはありますが、あまり他人の言動で気分が左右されることもなく、切り替えもその場でできるタイプなので、ありのままを伝えました。看護師経験がある方は共感してもらえると思うのですが、「凹んでいる暇がなさすぎて、入職から時間が経過するにつれて、強靭なメンタルを手に入れている」という現象が起こっているのです。これは正直かなり驚かれましたが、切り替えができるのは良いことなので、プラスに捉えてもらうことができました。
主に聞かれたのは上記したような内容でした。基本的には、ハキハキと聞かれたことに答えていれば問題ないです。面接は自分を評価される場である反面、会社にどのような人がいるのかを知ることができる場でもあるので、自分との相性も探れれば非常に有意義な時間になります。
最終面接
最終面接はCEOとの面接でした。質問内容は基本的に一次・二次面接の内容を少し深掘りして聞かれる感じでした。私は、前職が資格職であったため、未練がないのかということをかなり聞かれましたが、自分の気持ちに素直に答えるのが大切です。
私は、ITの知識を得てから再度看護業界に携わりたいという思いはあるが、それが臨床ではなく別の角度から関われる方法を探していきたいということを伝えました。個人的にはかなり思い切った返答をしたつもりでしたが、CEOからは「3年はうちで働いてほしい。やりたいことがある人はいろいろ吸収できる強みを持ってる。」とポジティブな答えが返ってきました。
最終面接では将来のビジョンややってみたいことを自分なりに伝えることができると話が広がりやすく、相手にも入社したいという思いが伝わると感じました。
リモート面接のポイント
個人的に感じたポイントを3つまとめておきます。
⒈挨拶は自分から
これは社会人として当然のことですが、挨拶は自分からしたほうが印象が良いです。面接官が入室したら「こんにちは」と自分から明るいトーンで声をかけてください。コミュニケーションの基本である挨拶は対人で行う仕事の面接などでは特に大切です。
⒉声のトーン、表情は明るく
「どの面接も声のトーンと表情がずっと明るくてかなり印象が良かった。一緒に働いていきたいと思える人柄と感じたよ。」これは入社してから、面接担当の方に直接言われたことです。
私が面接を受けた会社はチームプレーを大切にしていたり、コミュニケーション能力もある人材を求めていました。リモートでは感情や温度感が伝わり辛いからこそ、自分が思うより1つ声のトーンをあげ、話の随所でリアクションを取ったり、ニコニコしたりすることを意識していました。少し意識して行うだけで相手にもしっかり明るさやコミュニケーション能力が伝わります。入社したい会社の社風に合わせて、自分の見せ方を工夫することが大切です!
⒊素直に答える
リモート面接では、面接を録画することも多々あると思います。そのため、回答への一貫性はないとすぐに気づかれてしまいます。自分に素直に答えて、回答に一貫性を持たせましょう。また、前回面接時と異なることを答える際も、前回面接時は「○○と答えたのですが、今は××と考えています」のように答えると良いと思います。